スリランカ政府は2021年4月、化学肥料とその他農薬の輸入禁止を決定し、完全有機農業改革を推進しているとのこと。
世界の農薬の歴史は今から100年ほど前から使用され、生育の促進、品質の向上、生産効率を目的に1950年頃から広く使われるようになり、現在の爆発的人口増加に対し必要であったとの意見と、有機栽培=健康的、農薬=有害という意見など賛否が分かれています。
100年前の解析技術と現在のそれには大差があり、当時のベストは現在のベターかバッドに変わることもある。また常識(定説)が覆ることもある化学や生物・植物界においては、何を信じるかは、消費者自身が知識を持ち、何を得て何を手放すのかを考え、選択するほかない。
化学肥料と農薬被害が社会問題となったスリランカは有機栽培を選択したのであるから、尊重すべきであります。
少なくとも今の技術範囲で国民の命を最優先に考え、不足するであろう栽培物の収量を事前に準備しているなら、未来に向けた英断と言えるのではないか。
日本の農業を憂う。
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